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コード (code) とは、メッセージを特別な知識や情報無しでは意味が分からないように変換する秘匿手段の一つであり、暗号の一種である。 簡単に定義すれば、事前の合意に基づき、単語、フレーズ、あるいはもっと長いメッセージを、別の単語、無意味な文字列、数字などに置き換える暗号である。著名なコードとしてはトラトラトラ、ニイタカヤマノボレなどがある。身近なコードとしてはコードネーム、符牒、隠語などがある。 == コードとサイファ == コードは、理論的には“syllabic(音節) and lexical(語彙) cipher”としてサイファ(cipher)の一種と見なすことは可能である。しかし、長い歴史の中でサイファと平行して独自の進化を遂げてきており、欧米の暗号文献ではコードとサイファを別系統に扱っている。 秘匿を目的としてサイファは市販され仕様を公開する事はある。しかしコードではあり得ない。 なお、英語 code は暗号化を目的としないものを含み、その意味では市販のコードブックは存在した(w:Commercial code (communications))。暗号化したい場合は、このコードを元に暗号化することもあった。 ワンタイムパッドの例外を除くとサイファの鍵は短いので鍵が盗まれた場合でも新規作成が容易である。しかしコードはコードブック自体が巨大な鍵であり作成に多大な労力が必要である。その意味でコードはサイファよりも盗まれ損な暗号とも言える。 コード解読は理論解読が成果を挙げる前にスパイによる金庫破りや鹵獲によって達成したケースが多い。さらに次回更新されたコードが盗めなくても代わりに理論解読で追随できる可能性も生まれる。 サイファには他より抜きん出た特徴を持つもの(有名なもの)が存在する。例えば単純なシーザー暗号、究極のワンタイムパッド、現行主流のRSA暗号のようにキャッチフレーズが付けられる。しかしコードではあり得ない。それ故にコードは平凡な暗号であり運用にあたってはハードルは低くて奥が深い。辞典や用語集の様に常に版を重ねて行く暫定仕様であって完成版や決定版がないのも特徴である。 サイファでは予想外の解読手法が見いだされて一晩経ったら評価(強度)が著しく落ることがあるが、コードにはない。サイファ解読には特別解法(special solution)と一般解法(general solution)がある。まず特別解法によって弱点を探し出し、そして一般解法に至る。よってサイファ解読にはブレイクスルーした段階がある。しかしコード解読には同様の段階がなく、雪だるまが徐々に大きなる様に解読が進む。 なお市販の辞書や聖書などの図書をそのまま利用した暗号、例えばシャーロック・ホームズの「恐怖の谷」に登場するタイプはコードでは無く、ブック暗号(:en:Book cipher)と呼ばれるサイファに該当する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コード (暗号)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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